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5/28 朝日新聞(静岡伊豆岳南版)に三島市のSWC取組が掲載されました。

  • 執筆者の写真: HEIWA SOTOMURA
    HEIWA SOTOMURA
  • 2013年5月29日
  • 読了時間: 3分

5/28 朝日新聞(静岡伊豆岳南版)に三島市のSWC取組が掲載されました。

歩いて元気 医療費抑制歩いて元気 医療費抑制

~三島市、健康が軸の都市づくり~

健康を政策の中核に位置づけたまちづくりの「スマートウエルネスシティ(SWC)」。 県内では三島市がアクションプランを策定し、今年度から本格的に取り組み始めた。少子 高齢化が進み、社会保障費が増え続ける中、「歩きたくなるまち」は、地域活性化や医療 費の抑制につながると期待される。

運動でポイント 三島市中央町の大通りにある高齢者相談施設。市内の自宅から約1万5千歩を歩いてきた柴 田正夫さん(76)がかばんからポイントカードを出し、スタンプを押した。市が導入する 「健幸マイレージ」だ。ウオーキングといった運動をしたり、健康診断を受けたりするとポ イントがたまる。体育館や公民館などを利用したり、指定されたイベントへ参加したりして もポイントが加算され、ポイントをためて応募すれば農産物直売所や運動施設の利用クーポ ン券が当たる仕組みだ。柴田さんは「歩く目的になる。施設の職員と会話するきっかけにも なり楽しいですよ」と笑った。 三島市が今年度から取り組むアクションプランは、まち歩きを楽しめるようなスマートフ ォンアプリの開発や、自動車が自然に速度を緩めるなどの「歩車共存道」の整備など3カ年 で実施する。 豊岡武士市長は「市民の意識調査で、幸福と感じる第一条件は健康だった。超高齢・人口 減少社会になり、社会保障費も増大する中、健康は社会全体の問題として捉える必要がある」 と話す。

車依存の脱却を 「自然と歩きたくなるまちづくりをすれば、地域住民の健康を保てるのでは」。SWCは、 そんな発想から筑波大学大学院の久野譜也教授(50)が提唱した。東京では移動に車を使う 人が約35%、愛知は約75%で、糖尿病の患者数は愛知が多いというデータがあるという。 「歩くことで病気のリスクを減らし、人と交わる機会が増えることで健康にも好影響を与 える」 幅広い年齢層の人たちが楽しく安心して歩けるようにするには、歩道の整備だけでなく、 商店街のにぎわいづくりや自動車依存から脱却するための公共交通の再整備が必要だと説く。 新潟県見附市では、ストレッチや有酸素運動、筋力トレーニングを組み合わせた健康運動 教室の導入後3年で、1人あたりの年間医療費が約10万円抑制されたとする。同県三条市は、 中心市街地を歩行者天国にして地域住民が出店などをするイベントを実施し、市民が外へ出 たくなるような仕掛けに工夫を凝らす。 久野教授は「健康に無関心な層は、実は7割を占める。熱心な人に偏りがちな健康への関 心を、市民全体に広げていくことが課題」と話す。

「自立期間」長く 健康で豊かになれる都市モデルを構築しようとする三島市。アクションプラン実行にあた っての目標として、65歳以降で介護を受けない自立期間(お友達度)を延ばすことや、意識 調査で「幸せ」と答える人を増やすことを挙げる。 「健幸」なまちづくりはできるのだろうか。 久野教授は「三島の街中にはせせらぎが流れ、富士山も近い。恵まれた環境を生かした施 策を展開してほしい。それぞれの事業に市民をどう変えるのかという目標値を掲げて、進捗 を確認しながら進めていくことが大事」と指摘している。

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